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富来の魅力を巡る旅|国東の歴史と文化を体験してきました

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みなさん、こんにちは!TANSu編集長の三宅です。

2024年11月2日(土)晴れ。

この日は国東ひとむすびの一貫として「秋の富来の魅力を巡る旅」が実施されました。

「国東ひとむすび」とは

鶴川商店街を拠点として大分県国東市内の更なる活性化や、地域の新たな魅力を発見・ 創造・発信するための企画と運営を行うプロジェクトチームです。

くにさきひとむすび-Instagram

今回この旅企画に同行してきたのでご紹介したいと思います。

大分のこと、国東のこと、富来のことにご興味がある方はぜひチェックしてみてください。

旅のしおり

秋の富来の魅力を巡る旅

  • 鶴川商店街「小さな本屋」
  • 羽田海岸にある「三石」と鳥居見学
  • 開運ロードとみくじ
  • 富来神社

博多駅に集合し、森重さんの車に乗り込んで国東に向かう旅がスタートしました!

博多駅から鶴川観光・交流拠点施設までの所要時間は2時間30分程度。

朝、福岡では雨が降っていたのですが終着点の富来神社ではよく晴れていて気持ちが良い空が広がっていました。

これだけの距離を移動すると、場所によって天候が大きく違うことが分かります。

窓の外を流れていく大分のダイナミックな山々と、刻々と変わりゆく天候は「旅」の醍醐味のように感じました。

鶴川商店街の空き店舗を活用した「小さな本屋」へ

まずは鶴川商店街の空き店舗を利用した書店「小さな本屋」へ向かいました。

この日店番をしていたホーホゥ谷口さんが笑顔で迎えてくれました。

なんだかとっても店主っぽくてこだわりの本屋さんみたいです。

店内には様々な絵本(自由に読める絵本も)や雑貨、絵が並び、出店用スペースもありました。

小さな本屋

鶴川商店街の活性化に取り組むプロジェクトチーム「国東ひとむすび」によるモデル事業で、空き店舗を有効活用する方法を探るのが目的。

国東町中心部にあるここ鶴川商店街は空き店舗が目立つそうです。

国東町中心部にある鶴川商店街は空き店舗が目立つ。国東ひとむすびの神戸未来(かんべ・みく)さん(26)=福岡市、会社員=は「いろいろな世代の人に来てもらえるよう、本の店を選んだ。出店用スペースは気軽に利用してもらい、少しの勇気があれば誰でも店を出せることが分かるきっかけになれば」と話している。

大分合同新聞の記事を見る

お店の雰囲気や訪れている方の様子を見させてもらったのですが、「ただ本を買いにくる」というより誰かと話したり絵本や雑貨に触れる体験を楽しもうという雰囲気を感じました。

インターネットを使えば本はAmazonや書店のオンラインショップ、メルカリなどで買うことが出来ます。

だけどそこには人との交流という大切なものがこぼれ落ちてしまう気がするんです。

欲しい本がお急ぎ便で翌日届くのはとても便利ですが、その便利さによって失ってしまった人との交流、誰かのおすすめや本屋で偶然出会った本を買うという行為に価値があると思いました。

次の目的地羽田海岸に向こうとしているとお店に来てくれていたお母さんと女の子が「バイバーイ!」と駆け寄ってきてくれました。

なんでもない日常の一コマですが、国東の人たちの人懐っこさやこの町の雰囲気を感じられてかけがえのないもののように見えました。

この時点で自分はすでに国東をけっこう好きになっていた気がします。

羽田海岸の「三石」と鳥居を見学

この日はガイド役として猪部さんが富来地区の歴史と神社仏閣を案内してくれました。

猪部さんは、国東町富来の方に実家があるそうです。

神社好きで神社検定を受けている猪部さんが羽田海岸を歩きながら、国東の事や富来の歴史について解説してくれました。

猪部さんの写真

秋の富来の魅力を巡る旅ガイド:猪部さん

大分県国東市出身。

高校まで県内で過ごして、大学時代は上京し、福岡にて就職。国東そして富来の自然や雰囲気の良さを感じ、頻繁に帰省。

地元の歴史や文化も大切にしながら、地域の行事やお祭りに参加し、ますます地域貢献できたらと考えている。

まずは神社全般の理解を深めるために神社検定1級取得を目指し、勉強中。

羽田海岸の「三石」と鳥居見学では猪部さんの丁寧な解説もあって富来の歴史を知ることが出来ました。

でもそれだけではなく、それだけでは「語れない」魅力がここ羽田海岸にはある気がするんです。

鶴川商店街とは雰囲気が変わり、海岸沿いはとても気持ちが良い景色が広がっていました。

cocomioのえんなさんが

「豊後大野も良い所だけど、国東の海を見ると視界がひらけてなんだか気持ちがスッキリするんです」

三浦 絵里奈

と言っていました。

海辺の町で時が止まったような雰囲気の中、夏の夕暮れ時にMr.childrenの「君がいた夏」や、サザンオールスターズの「真夏の果実」を聴きながら歩いたら最高だろうな…と思いながら散策しました。

開運ロードとみくじを通り、富来神社へ

羽田海岸を後にした一行は開運ロードとみくじを通り、富来神社へと向かいました。

「開運ロードとみくじ」とは

「開運ロードとみくじ」とは国東市国東町にある富来港から合格祈願にご利益があるとされる文殊仙寺までの約10kmの道を指します。

秋の富来の魅力を巡る旅|あじわいきれないくにさき

開運や金運のパワースポットとして有名な富来神社を訪れ、その歴史や謂れについて神主さんからお話をお聞きしました。

(今回は自分主観で記事を書きたいため、ここでは富来神社の由来は割愛させていただきます🙇)

この地の由来や歴史を書いて国東のことをまとめることも出来るのですが、今回の取材で伝えたいことそういったことではない気がしました。

もちろん歴史を知ることは非常に重要なことですので、ガイドの猪辺さんに説明してもらいしました。だけどそれをそのままここに書き写してもあまり意味がない気がします。

ホームページを作る仕事をしているから特に感じるのかもしれないのですが、検索すれば「情報」はたくさん出てきます。

だけど「体験」はそこに行かなければ出来ません。

開運ロードを散歩していたとき、嬉しそうに盆栽を見せてくれたおじいちゃん。

運試しで大吉に入らず、何度もチャレンジしていた猪部さん。

話し始めると急に後光が差したお土産物屋さんの開運シスターズ。

レモンをかけるか、かけないか論争に終止符を打ったからあげ…

その日の天候や時間や季節、誰かとの出会い、現地で見聞きすること。

そうしたことから何かを掬い取ってくるために私たちは旅をしています。

編集長のひとりごと

日が沈み、博多駅から始まった旅も終わりに近づいてきました。

プライベートで大分に来ることが少なく、この日初めて国東に来ました。

「空き家活用」や「地域活性化」というワードを聞くとなんだか「盛り上げなきゃ!」と感じてしまいます。

これまでそういうことはどこかのコンサルタントや事業会社が入ってイベントを企画したりインフルエンサーやアンバサダーを連れてきて盛り上げたりするんだろな…と思っていました。

だけど実際に現場を訪れてみて感じたのは、まちづくりや地域の活性化というのはこの町のことを本当に愛していて何度も訪れるような人たちが町や人と関わりながら創っていくんじゃないか?ということでした。

別の記事でつるがわラジオの取材をしたとき、森重さんが車中でポロっと

「事業が終わってもこの企画は続けたくて自分が知ってること全部伝えようと思ってるんすよ」

と話していたのが印象に残っています。

つまるところ、そこには情熱や愛情があるから続けたいし、そういうものが続いてくんだと思うんです。

何にでも当てはまる万能薬やすぐに効果が出る便利なTIPSなどなくて、その土地の特性やそこに住む人たちの想いから「その町らしさ」が立ち上がってくる気がします。

そういうことをひとつひとつ丁寧に拾っていくような仕事なんだな…と感じました。

都会であることや人口が多いことや首都圏か地方か?だけが価値ではないかもしれません。

福岡の方が大分より住みやすいとか住みたい町ということでもないと思います。

そこにしかない価値や本当の意味での観光資源に気付き、日常生活の一部として続けていくことや惜しみなく愛情を注いでいくことが活性化なんだと…(少し綺麗にまとめ過ぎた気もしますが)

今回の「旅」で国東が好きになりました。

場所を移動しながら、そこにしかないものに触れながら、自分の人生を豊かなものにしていきたいと感じました。

やはり「移動すること」「体験すること」に大きな意味がある気がします。

「国東らしい国東」が好きだから、きっとまた来ると思います。

writer

チーム「TANSu」編集長:三宅 敦

2025.01.13

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まちづくり, みやこ町, グランドデザイン

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